4/29の夏季開所から始まるGWイベントパーティーは、特に5/1.2.3は多数のお客様で賑わいました。
日替わりで、夕食にマグロやキングサーモンのフルコースや、めんめ(きんき)、カニ尽くしと、とても豪華な夕食の中、お客様は堪能されたと思います。
5/3は、以前にもお越しになった札幌のミュージックパブ ”はーもにー” で、チーフ・ボーカルとして大活躍中の 松尾雅史 様 にお越し頂き、マタマタ生演奏でのミニコンサートが開催されました。
相変わらずのギターを持つ姿は、ステキです。
今回は最初に、松尾チーフが非常に影響を受けたと言う唄から、コンサートが始まりました。
こんなコンサートが生で聴けるなんて、本当に得です。
その唄の中で松尾チーフは、「かかし」と言う唄を歌われました。
「かかし」とは、今は殆ど見られなくなりましたが、田んぼの中に、木などで十字を組んで立たせ、それに服や帽子を被せて人間の姿をさせ、スズメ除けなどに使われた“擬似人間の人形”の様なものです。漢字では「案山子」と書きます。
その唄にはこんな歌詞がありました。
「・・手紙が無理なら電話でもいい・・・。
遠くに住む子供を思う母親の気持ちなどが歌詞に込められていて、
「たった一言でも声を聞かせてあげてくれ・・。」
と言った内容の唄で、ちょっと聞き入ってしまいました。
知床に来て5年。
一度も手紙を書いた事も無く、電話も今までで2回位しか、していないか?それ以前に、学生の時から通算しても、電話した回数は両手で余るのでは???
多分母親は、この歌詞の通りの事を思っているんじゃないか?????
そんな事を思いました。
この唄の歌詞のほとんどは覚えていませんが、
「ちょうどあの案山子の様に 寂しい思いをしてはいないか・・・・・。」
と言う歌詞もありました。
広い田んぼの中に、一人ぽつんと寂しそうに立っている案山子の姿が、もしかしたらその自分が、その案山子の様に、寂しい思いをしているんじゃないのか!!!!と心配している様子が思えました。
その数日後、実家から荷物が届きました。
自分が頼んでおいた品が届いたのですが、その中で手紙が入っていました。
「最近は不況で、カナリ厳しい経営だと」か、「暖かくなって、初夏になりつつある」などと言った内容でしたが、今回は神妙に手紙を読みました。
「そうだ今夜お礼の電話でもしてみるか・・・。」
久々に実家にダイヤルします。
なぜか凄い緊張して、手が震えます。
ちょうど母親が驚いた様子で電話に出ました。
「もしもし・・・・・。特に用は無いけど、・・・・。荷物が届いたから・・・。」
それから「地元と知床の気温の違い」とか、「もうスグ知床は桜が咲く」など、特に報せるほどものでもない内容の電話を、5分ほどしました。
「本当に電話で話す事がヘタだ。。」
と思いました。
100回くらい、電話で話す練習をすれば、少しくらい上手になるかもしれませんが(笑)
なかなか長電話は出来ないけど、そう言えば以前ツアーでお客様に言われた事を、思い出しました。
「たまには母親に電話しなさい。きっと喜ぶから・・。」
5分ほどの電話だったけど、母親は嬉しそうに話していた事を思い出しました。
電話して良かったな。。。。
それと、もう一度「かかし」と言う唄が聞きたくなりました。
※熱唱の松尾雅史チーフ
担当:糸賀