松雄雅史チーフの唄う「かかし(案山子)」

iwaobetsu

2010年05月06日 23:45

 4/29の夏季開所から始まるGWイベントパーティーは、特に5/1.2.3は多数のお客様で賑わいました。

 日替わりで、夕食にマグロやキングサーモンのフルコースや、めんめ(きんき)、カニ尽くしと、とても豪華な夕食の中、お客様は堪能されたと思います。

 5/3は、以前にもお越しになった札幌のミュージックパブ ”はーもにー” で、チーフ・ボーカルとして大活躍中の 松尾雅史 様 にお越し頂き、マタマタ生演奏でのミニコンサートが開催されました。

 相変わらずのギターを持つ姿は、ステキです。

 今回は最初に、松尾チーフが非常に影響を受けたと言う唄から、コンサートが始まりました。

 こんなコンサートが生で聴けるなんて、本当に得です。


 その唄の中で松尾チーフは、「かかし」と言う唄を歌われました。

 「かかし」とは、今は殆ど見られなくなりましたが、田んぼの中に、木などで十字を組んで立たせ、それに服や帽子を被せて人間の姿をさせ、スズメ除けなどに使われた“擬似人間の人形”の様なものです。漢字では「案山子」と書きます。

 その唄にはこんな歌詞がありました。


 「・・手紙が無理なら電話でもいい・・・。



 遠くに住む子供を思う母親の気持ちなどが歌詞に込められていて、
 「たった一言でも声を聞かせてあげてくれ・・。」
 と言った内容の唄で、ちょっと聞き入ってしまいました。


 知床に来て5年。
 一度も手紙を書いた事も無く、電話も今までで2回位しか、していないか?それ以前に、学生の時から通算しても、電話した回数は両手で余るのでは???
 多分母親は、この歌詞の通りの事を思っているんじゃないか?????
 そんな事を思いました。


 この唄の歌詞のほとんどは覚えていませんが、


 「ちょうどあの案山子の様に 寂しい思いをしてはいないか・・・・・。」


 と言う歌詞もありました。


 広い田んぼの中に、一人ぽつんと寂しそうに立っている案山子の姿が、もしかしたらその自分が、その案山子の様に、寂しい思いをしているんじゃないのか!!!!と心配している様子が思えました。





 その数日後、実家から荷物が届きました。


 自分が頼んでおいた品が届いたのですが、その中で手紙が入っていました。

 「最近は不況で、カナリ厳しい経営だと」か、「暖かくなって、初夏になりつつある」などと言った内容でしたが、今回は神妙に手紙を読みました。


 「そうだ今夜お礼の電話でもしてみるか・・・。」



 久々に実家にダイヤルします。

 なぜか凄い緊張して、手が震えます。

 ちょうど母親が驚いた様子で電話に出ました。


 「もしもし・・・・・。特に用は無いけど、・・・・。荷物が届いたから・・・。」


 それから「地元と知床の気温の違い」とか、「もうスグ知床は桜が咲く」など、特に報せるほどものでもない内容の電話を、5分ほどしました。

 「本当に電話で話す事がヘタだ。。」


 と思いました。

 100回くらい、電話で話す練習をすれば、少しくらい上手になるかもしれませんが(笑)




 なかなか長電話は出来ないけど、そう言えば以前ツアーでお客様に言われた事を、思い出しました。

 「たまには母親に電話しなさい。きっと喜ぶから・・。」




 5分ほどの電話だったけど、母親は嬉しそうに話していた事を思い出しました。


 電話して良かったな。。。。


 それと、もう一度「かかし」と言う唄が聞きたくなりました。







 ※熱唱の松尾雅史チーフ



担当:糸賀


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