岩尾別の思い出
※紅葉終わりの羅臼岳 10/13日撮影
「私たちはこのユースに、思い出があるんですよ・・・。」
と、10月のある日、3連泊された夫婦の方はそうおっしゃられました。
初めて顔を合わせた時から、とても仲の良かった印象がありました。
宿泊と同時にシーカヤックツアーも希望しておられましたが、いずれも高波のため中止。
カヤックは出来ず残念でしたが、第二のプランで、ラウス湖(残念ながら、これも悪天候で途中引き返しだった)や温泉巡り、早朝に知床五湖に行き、知床五湖の展望台から、知床連山から昇る日の出をバックに写真を撮ったりと、楽しく過ごされたようです。
展望台で撮った写真を見せて貰うと、2人は素晴らしい笑顔で写っており、それを見ると、思わず自分にも笑顔が移って来るようでした。
「そう言えば先日言われた、このユースに思い出って、どんな思い出ですか?」
「それはですね・・。」
と尋ねた時、ちょうど急用が出来て聞けずじまいでした。
でもこの夫婦は、本当に楽しそう。
宿泊中シーカヤックツアーはいずれも出来なかったので、出発日の午前にカヤックを薦めました。
「う~ん。この日は朝早くから出発する予定ですから」
「そうですか・・。」
「また次回来た時に・・。」
とおっしゃられました。
朝フロントに行くと、置き手紙がありました。
差出人は、件の夫婦からでした。
「3日間お世話になりました。おかげさまで大変充実した旅行になりました。私たちは11年前、お互い1人旅をしており、こちらのユースから共に羅臼岳に登り、その後結婚しました。・・・・・・・・・。またクロスカントリーをしに、冬に訪れたいと思います。ありがとうございました」
その手紙を読んで、この夫婦は、このユースが思い出の場所であった事が分かりました。
きっと羅臼岳以外に、ラウス湖も知床五湖の展望台も、その時の思い出の場所だったのでしょう。
今回は色んな観光案内くらいしか出来ず、それ程自分が何かをしてあげれた。。とは言えないですが、今度冬にいらした時は、知床五湖のクロカンツアーでも案内できたらな。。。と思いました。
でも、何だか羨ましい!!!!と思うのは、自分だけ???????