2008年03月06日
流氷キャンドル

知床岩尾別ユースホステルでは、流氷の季節になると、流氷キャンドルと言うイベントを開催しています。
今もそのシーズンの真っ只中です。
流氷キャンドルとは、
知床の海岸にたどりついた流氷に、一つ一つ穴を開けて、ろうそくを灯します。
すると、流氷の中の無数の気泡により、アイスキャンドルなどとは違う、ぼんぼりのような明かりが灯ります。
「……」
しばしの沈黙の後。
流氷から小さな声が聞こえてきます。
「パチッ…パチッ…」
これは、流氷の中の気泡が、ろうそくの熱で溶け出される音。
弾け出る気泡の中から、流氷の故郷、ロシアはアムールからの便りが届きます。
知床で、流氷の故郷を感じる。とても贅沢な時間です。
知床岩尾別ユースホステルは、流氷キャンドル発祥の宿。
人里離れた静かな一軒宿で、小さな小さな流氷からの便りに耳を傾けていると、不思議な気持ちになります。
流氷キャンドルは、「オホーツク流氷トラスト運動」にも採用され、大きな広がりを見せつつあります。
いつまで、このキャンドルが灯り続けることが出来るのか。
そんなことも、考えさせられてしまいます。
(スタッフ 西田)
Posted by iwaobetsu at 15:56│Comments(0)
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