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Posted by naturum at

2008年10月25日

早朝知床五湖

 早朝の知床五湖に行って来ました。

 この日は朝から快晴。
 知床五湖から見える日の出は、湖を介して、知床連山の向こうから太陽の光を見る事が出来ます。

 今まで何回か早朝知床五湖に行ったけど、その中でこんな事がありました。

 数年前に同じ仕事仲間で、TさんとFさんとしておきましょうか。。。

 同じ仕事仲間でありながら、この二人は仲が悪く、なにかにつけ言い合いが絶えない二人。言い換えれば「ウマが合わない」って感じでした。
 ある日原因は分からないけど、この二人はかなりの言い合いの大喧嘩になり、そのためFさんは塞ぎ込んでしまい、全く仕事に来なくなりました。

 「コレは困った・・・。」

 その時僕とFさんとは年が近い事もあり、結構仲が良かったので、相談に行きました。

 彼女は泣きながら、Tさんとの言い合いの大喧嘩になった原因を話しました。

 「モウ仕事を辞めて、東京に帰る」
 「私は必要ない」
 「・・・。」

 最初はなかなか話しにならなかったけど、その時既に「東京に帰る・・。」と言う事だけは決めていたようです。ご飯も全く食べておらず、かなりやつれていた感じもしました。

 「何とかならない物か。。」

 とその時思っていたけど、彼女は自然が好きで北海道に来ていた事もあるので、試しに明日早朝知床五湖へ誘ってみました。

 「東京に帰るなら止めないけど、その前に少しだけ時間は作れるでしょ。明日4:30起床で知床五湖に行こう。。。」


 翌朝知床五湖に行く途中、知床連山の山頂付近に多少雲はあるもの、今日は晴れそうです。これなら日の出が見れるかな?と。。。

 早朝は全く人が居ないのが良いです。
 人がいない代わりに、沢山の「ゴジュウカラ」や「コゲラ」などが、さえずりながら迎えてくれます。エゾシカも間近にいたり。。。
 またこの日は風が無く、どの湖も水鏡になって、その湖面には、素晴らしく森と知床連山が映っていました。

 順番に知床五湖を周り、4番目の湖の「知床四湖」で日の出を待ちました。
 その頃は全く知床連山に雲が無くなりました。

 「これはラッキー。素晴らしい日の出が見れるぞ。。。」

 徐々に知床連山の、日が昇る辺りが燃えるように明るくなり、そしてチラッと太陽が姿を表しました。

 知床五湖の湖面が水鏡になり、キレイに知床連山が映っていると、その水鏡に映った連山からも日の光が映るので、知床連山と、水鏡になった知床連山から両方から日の出を見る事が出来ます。

 両方の日の光は物凄く眩しく、そして見つめている事が出来ません。

 Fさんもその景色に感動してるようで、何も言わずその景色に見とれている様子でした。やはりダブルで見る日の出は、ただ単にパワーを貰う以上の物がある感じ。。。

 しばらく見とれてから、Fさんが言いました。

 「わー。スゴイ。なんだかクヨクヨしていたのが馬鹿みたいに思えて来た。。」
 「Tさんと二人でじっくり話せば、たぶんスグに解決すると思うよ。Tさんも言い合いになったこと、後悔してるような感じがしたから」
 「そうね。じっくり話してみる」
 「良ければ話すきっかけだけ、僕が作ろうか」
 「モウ大丈夫だから・・・。」

 知床五湖を後にして出勤すると、Fさんは「お腹すいた」と言って、立ちながら何か食べてました。みんなが「行儀悪いよ」と注意するもお構いなし(笑)
 なんだかその姿を見て、嬉しくなりました。

 それにしてもこの日は、仕事が全て上手く行く感じ。なんだかとても調子の良い1日でした。
 朝早くから起きたケド、体調抜群。。。

 その日からTさんとFさんは仲直りしたようで、なんとか喧嘩も解決。Fさんも東京に帰らず済んだし、良かった良かった。。。
 二人は今後、もし言い合いになりそうになったら、お互いの思う事を話すようにしたそうです。


 しかしそんな二人は、その後は恋愛をし、結婚にまで至りました。

 「喧嘩するほど仲が良い」とは言うけど、その後そんな風になるとは思わなかったが。。。。




  

Posted by iwaobetsu at 22:48Comments(0)自然情報

2008年10月21日

合わせ柿 (あわせがき)

 実家から、"合わせ柿"が届きました。


 柿には渋柿と甘柿がありますが、合わせ柿とは、渋柿の渋(シブ)を抜いたものです。

 渋柿を食べると、物凄い渋味が舌に残るので、そのままでは食べれません。しかし渋を抜く事で、本来の渋柿の持つ甘さを、そのまま食べる事が出来ます。
実は渋柿は甘柿より美味しいのです(と思う)


 でもどうやって渋を抜くのか?

 干し柿にすると、渋の成分が閉じ込められ、食べる事が出来ます。
 でも生の柿を、なんとか渋を抜いて食べたい。。。


 そこで渋を抜く方法がいくつかあります。

 40度くらいのお湯に、一晩漬けておく方法。

 渋柿のヘタにアルコール(焼酎など)を塗り、それをビニール袋に入れ、再度霧吹きでアルコールを渋柿全体に吹き掛け、5~7日密閉する方法。

 ドライアイス(炭酸ガス)を入れた袋に渋柿を入れ、そのまま4日ほど密封する方法。

 そうする事で、渋柿の渋の成分”タンニン”が、不溶性になります。

 そもそも渋柿の渋味成分のタンニンは、水溶性で、食べると唾液などにタンニンが溶け、渋味を感るようになります。それを感じなくする方法が、炭酸ガスなどで密封する方法。まあ正確には、渋を抜く。。。と言うのではなく、渋を不活性化させる。。と言う訳です。


 とまあ、そんなゴタクはどうでも良いとして、ユースのパートさんは、合わせ柿を切るや否や、1人でパクパク食べ始めました。


 北海道には柿は無いので、この合わせ柿は、柿の産地ならではの物。
 日持ちがしないので、北海道のスーパーとかには売ってないと思う。たとえ売っていても高価だろうし。

 「この合わせ柿はみんなで食べないと」

 と言うと、
 「大丈夫だよ」

 とパートさんは言いました。

 「大丈夫???って??」



 夕食後にも合わせ柿を切りました。

 よほどパートさんは合わせ柿が気に入ったのか、1人でまたパクパク。。。

 「食べ過ぎるとお腹壊すよ」

 と言うと、
 「壊さないよ・・。」

 とパートさんは言いました。

 翌日も合わせ柿を切ると、パートさんは早速食べ始めました。

 その食べてる姿を尻目に思いました。

 (高いよ)

 と。しかし私は口に出して言えず、心の中でそう言いました。

 

 小さい頃は合わせ柿が好きで、食べ過ぎるとお腹を冷やしたり下痢をしますが、それでもそれを恐れず、食べたものでした。

 だって美味しいから。。。。

 合わせ柿を食べると、普通の甘柿は食べれない。。。
 やはりあの食感と味は、格別の物があります。

 しかしこの合わせ柿を発見した人は、エライよなぁ~。どうやって?なぜ渋が抜ける??と思ったのか???





  

Posted by iwaobetsu at 22:57Comments(0)「食」情報

2008年10月16日

岩尾別の思い出





※紅葉終わりの羅臼岳 10/13日撮影




 「私たちはこのユースに、思い出があるんですよ・・・。」

 と、10月のある日、3連泊された夫婦の方はそうおっしゃられました。

 初めて顔を合わせた時から、とても仲の良かった印象がありました。


 宿泊と同時にシーカヤックツアーも希望しておられましたが、いずれも高波のため中止。
 カヤックは出来ず残念でしたが、第二のプランで、ラウス湖(残念ながら、これも悪天候で途中引き返しだった)や温泉巡り、早朝に知床五湖に行き、知床五湖の展望台から、知床連山から昇る日の出をバックに写真を撮ったりと、楽しく過ごされたようです。

 展望台で撮った写真を見せて貰うと、2人は素晴らしい笑顔で写っており、それを見ると、思わず自分にも笑顔が移って来るようでした。


 「そう言えば先日言われた、このユースに思い出って、どんな思い出ですか?」
 「それはですね・・。」

 と尋ねた時、ちょうど急用が出来て聞けずじまいでした。

 でもこの夫婦は、本当に楽しそう。

 
 宿泊中シーカヤックツアーはいずれも出来なかったので、出発日の午前にカヤックを薦めました。

 「う~ん。この日は朝早くから出発する予定ですから」
 「そうですか・・。」
 「また次回来た時に・・。」

 とおっしゃられました。


 朝フロントに行くと、置き手紙がありました。

 差出人は、件の夫婦からでした。


 「3日間お世話になりました。おかげさまで大変充実した旅行になりました。私たちは11年前、お互い1人旅をしており、こちらのユースから共に羅臼岳に登り、その後結婚しました。・・・・・・・・・。またクロスカントリーをしに、冬に訪れたいと思います。ありがとうございました」

 その手紙を読んで、この夫婦は、このユースが思い出の場所であった事が分かりました。

 きっと羅臼岳以外に、ラウス湖も知床五湖の展望台も、その時の思い出の場所だったのでしょう。


 今回は色んな観光案内くらいしか出来ず、それ程自分が何かをしてあげれた。。とは言えないですが、今度冬にいらした時は、知床五湖のクロカンツアーでも案内できたらな。。。と思いました。




 でも、何だか羨ましい!!!!と思うのは、自分だけ???????  

Posted by iwaobetsu at 22:23Comments(2)

2008年10月06日

イクラ作り

 今年もイクラ作りが始まりました。

 「今日はイクラ60kgだぞ・・・。」

 「60kgも・・・。」

 その数字を聞いた途端、意欲が高まる人や下がる人。。。


 イクラ作りは、サケのお腹の中にある卵の塊、”スジコ”をバラバラにする作業から始まります。

 スジコを塩水で洗い、潰さないように丁寧にバラバラにし、バラバラにしたスジコ(イクラ)を、今度はそれに付いた血管や潰れたイクラの皮などを、丁寧に取り除く作業をします。

 手は動けども、腰は痛くなり手もだるくなり、そんな作業を黙々と、スジコが全部無くなるまで続けます。

 ただひたすら、もくもく。。もくもく。。もくもくと。。。

 

 
 6時間くらいかかって、バラバラにする作業が終わりました。

 今度はトレイなどに移し、塩水で洗います。水を切った後は、昆布醤油と焼酎で味付けをし、数時間後味が滲みた頃、余分な醤油を捨て、更にそのイクラを小分けにして出来上がりです。

 本当にイクラは、手間に手間がかかった代物。




 イクラは「赤いダイヤ」とも言われます。

 ここまで手間がかかるから、本当に高価になるのも頷けます。

 それでも「イクラは高い」と言う方は、一度イクラ作りの挑戦をお待ちしてます。

 きっと身を持って、イクラの高価さが実感できるかと思います。


 「やっぱイクラは、お金出して食べる方がええわぁ~~~。」





 ※醤油に漬ける前のイクラ  

Posted by iwaobetsu at 22:38Comments(0)「食」情報