2008年09月30日
小さな世界
9月の下旬になると、大波の影響で日々ツアー中止が続きます。
そろそろ今シーズンのカヤックも、もう終わりです。
8月お盆頃の、早朝・午前・午後といずれも満席に近い状態で、更に全てのカヤックを出航し、カヤックを連ねてツアーを催行したのがウソみたいです。
今夏のカヤック出航回数を数えてみると、100回を超えていました。。
改めて思うと「本当に1人で100回以上カヤック出したのかな????」って感じで・・・・。
「荒々しい日々だったかな~。。」
とも、思いました。
ツアー中は、大きな景色はいつも写していますが、今度は小さな世界を写してみました。
カヤックで、パドルからこぼれる海水と、オオセグロカモメの羽が浮いていたので写してみましたが。。。
「う~ん。。。なんかピンボケ・・。」
まあ、カヤックに乗って写しているから仕方が無いか。。。
でも、どこか落ち着く画像。
そう言えばこんな世界に気づいていながら、じっくりこんな世界を眺めていませんでした。
たまには小さな世界をじっくり見るのも、面白いですね。
2008年09月27日
羅臼岳初冠雪
9月24日、羅臼岳山頂は初冠雪しました。
例年より数日早い初冠雪。大雪山の旭岳は、毎年のように早く冠雪したニュースが飛び込みますが、一緒に羅臼岳も冠雪したのに・・・。
9月25日は、ユースホステルのお客様7人が、羅臼岳登山をされました。
男女7人で、日本人のほかにフランス・イギリス・イタリアを含めた、国際色豊かな登山。
ただ「この日の天気は余り良くない」と言う予報でしたが、下界から羅臼岳山頂見上げると、この日は終日羅臼岳の山頂が望めました。
「今日の登山は最高だろうなぁ~~。」
夕方、無事7人のお客様が下山されました。
「今日の羅臼岳はどうでしたか?」
と尋ねると、
「もうねぇ!!もうねぇ!!もうねぇ~・・・。」
と、やや興奮気味になられ、感想を言おうとしますが、なぜか言葉になりませんでした。
「んっ?感嘆詞しか出ませんね(笑)」
「言葉にならないほど、素晴らしい景色だったんですか?(笑)」
一緒に羅臼岳に登られた男性がそう言うと、一斉に皆さんが笑っていました。
「だって、急に感想を聞かれて、なんて言っていいか分からなかったんですもの・・。」
と、ちょっとふくれっ面でそう言われました。
その姿を見た外人さんも笑ってます。言葉は分からなくても、その雰囲気は面白かったようです。
この日山頂は少し風があった程度で、北側を望めばオホーツク海、東側は知床連山の山並み、南側は根室海峡と国後島が望めたそうです。
「山頂の雪はどうでしたか?」
「雪が少し凍っていましたが、それほど登山に影響なかったですよ。途中紅葉も少し見られたし・・。」
と、みなさんとても笑顔で話されました。
外人さんも同じように、登山が良かった事を話されました。
皆さん本当に、笑顔笑顔×10。
一緒に話を聞いておられたお客様にも、いつのまにか笑顔が移ってます。
そんな笑顔見ていると、何だか羨ましく思えました。
「今日登山をして、本当に良かったですねぇ~」
今夏はカヤックで海しか行ってないけど、山も行きたくなったぞ。。。
2008年09月24日
サメガレイ(鮫鰈)

刺身が嫌いな方は好まれないと思うけど、皮がサメ肌のようにザラザラしており、また粘液が多く、見た目が悪いのがこのサメガレイ。
確かに最初に見た時、粘液にまみれた黒いカレイは、とても美味しそうには見えませんでした。
しかし漁獲量が少なく、余り市場に出回らないので、場所によっては高級魚となるのがこのサメガレイ。
漁師のおかみさんである、ユースのパートさんが、朝捕れたてのサメガレイを持って来られたので、刺身にして頂きました。
見事な白身とすごい脂ののり。煮付けにすると酔うほど・・。「煮付けは最も美味い。。」と言う人も・・。
噛むとジワリ脂が浮いてきて、しょうゆに脂が浮くほど。。。
「う~ん・・。」
と感想もなく食べました。だって、「美味しい・・。」と言うだけでは、言葉に足らない気がして。。。
北海道の高級料理屋でも、サメガレイはかなりの値段がしているとか。。
やはり北海道は凄いや。美味しい物が沢山ある。。。
これからは食欲の秋・味覚の秋。
お客様がおっしゃられました。
「銀座の高級料亭で食べるお金があれば、日帰りでも北海道に来て、何かしら食べる価値はあるなぁ~。。。。」
2008年09月17日
知床第二湖の展望台にて

「ここが知床第二湖の展望台です。今日は本当に知床連山がキレイに見えてますね。水鏡になった湖面に、連山も映ってます」
「それでは少しの間、静かにして頂いて、この大自然の音楽を沢山聴いてもらいましょう」
今から8年ほど前の夏、一般の観光客としてこの知床五湖を訪れた事がありました。
そして知床第二湖の展望台まで来た時、団体客を引率していたガイドさんが、そう話しておられたのが聞えてきました。
その団体さんと混ざって一緒に静かになり、知床第二湖の展望台から、素晴らしい景色の知床連山と、湖面に写る知床連山の姿を眺めました。
しばらく景色を眺めながら静かにしていると、心地よい晴れた青空の下、森の香りや木々のざわめき、鳥たちのさえずりや、遠く何かの動物達の声も聞えてきました。頬に当たる風さえも心地よく感じました。
何という素晴らしい自然の協奏曲。
その時は、ガイドさんのおっしゃられた言葉で、あっと言う間に自然の協奏曲の虜になった記憶がありました。
その時「こんな仕事もあるんだな~。」と、ふとそう思いました。
その時、そんな旅の思い出を胸に、知床旅行は終わりました。
あれから数年、何の因果があったのか、今度は私がお客様を引率して、知床五湖を案内しています。
知床第二湖の展望台まで引率して、そこで一通りのガイドをし、お客様の写真撮影を行ったあとに、話しました。
「ここが知床第二湖の展望台です。今日は本当に知床連山がキレイに見えてますね。水鏡になった湖面に、連山も映ってます」
「それでは少しの間、静かにして頂いて、この大自然の音楽を沢山聴いてもらいましょう」
少しして、お客様に自然の協奏曲が聞え始めた頃、遠くから他の団体さんがやってきました。そして瞬く間に“ザワザワザワザワ・・・。”
「・・・・。」
う~ん!!!まだまだ、ザマになってないなぁ~~~。(悲)
2008年09月07日
あかね雲とプロポーズ
「はっ・・はなこさん!!!ぼっっ、ぼくと、けっ、けっっこん!!してくださいぃぃぃぃっ・・。」
「ええ。いいわよ。たろうさん!!」
今日の昼間は素晴らしい青空でした。おまけにこの日は、真っ赤なあかね雲も見ることが出来ました。
日々シーカヤックツアーとその他業務に追われ、疲れている所に素晴らしいあかね雲。それを見る事が出来て、少し”ホッ”としたような気がしました。
あかね雲を眺めていると、なんだか疲れも消えていくようです。
そう言えば、以前友人がこの様なあかね雲を見ながら、彼女にプロポーズしていた事を思い出します。
答えはOKでした。友人は嬉しさの余り、そのまま海まで走って、日本海にドボン。ずぶ濡れになった所を、友人の彼女も、その様を見ていた我々も一様に笑っていました。
「やっぱ夕陽は好きだなぁ~。」
オホーツク海と海に沈む夕陽は、どこかしら私の故郷の日本海と夕陽に似てる気がします。
地元に居た時、仕事に疲れてどうしようも無くなり、よくお気に入りの場所に、日本海と夕陽を見に行った事も思い出しました。
「みんな元気にしてるかな?」
「たまには家に電話でもしてみるかぁ~。」